この記事は以下の様な方に向けておおくりします。
- ギターの速弾きでたまに見かける5、7、9、11といった奇数連符のとらえ方に悩んでいる人
- 話しのネタが欲しい人等
今回の話題は「「速弾きの5連符と7連符、11連符」ギターの速弾きで見かける奇数連符のとらえ方」という話です。
速弾きの練習をしていると、たまに5連符とか7連符、果ては1連符などどいう意味の分からない非常に扱いにくい奇数連符に遭遇することがあります。
3連符以外の奇数連符は本当にリズムがとりにくくて難儀します。
実際、わたしも「どうしたら上手く攻略できるか、、、」なんて頭を悩ませているところです。
そこで、今回はわたしなりの「奇数連符の攻略法」を考えてみたので、それをシェアしたいと思います。
そのまま使うもよし、自分なりにアレンジするもよしなので、自分なりに参考にしてみて下さいませ。
と言う事で、今回は5、7、9、11といった奇怪な連符達にどう立ち向かって行ったらいいのかについて考えてみたいと思う次第。
- オルタネイトピッキングに苦手意識がある人は、当ブログの「オルタネイトピッキング」についの記事を先に読んでおくことをすすめる。
なお、ギター教室に通うべきか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事が参考になるかと。特に、「オンラインで全部完結させたい!」という人にはオンラインレッスンのパイオニアであるTHE POCKETがおすすめです。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
奇数連符はリズムをとるのがとってもメンドクサイ
いわゆる「速弾き」では、16分音符や6連符といった偶数連符が主体となるのが通例で、あまり奇数連符(3連符は除く)が登場することはありません。
この理由には様々なものがあると思いますが、その理由の最たるものは何といっても「オルタネイトピッキングだとリズムがとりにくい」というのが挙げられると思います。
なぜ、オルタネイトピッキングで奇数連符に対処しにくいかと言えば、それは「拍の表と裏の頭でダウンピッキングとアップピッキングが逆転するのでアクセントをつけにくい事」が関係しているとみて間違いないでしょう。
試しに、16分音符のダウンアップを見てみましょう。
| ↓ ↑ ↓ ↑ | ↓ ↑ ↓ ↑ |、、、
上記のように、拍の頭は必ずダウンピッキングです。
これは6連符でも8連符(32分音符)でも同じなので、偶数連符に関しては「ダウンピッキングの箇所にアクセントが来る」と意識がシンプルになるので思考が比較的混線しないですみます(もっとも、6以上になると、「何個目のダウンでアクセントを入れる」みたいなややこしさはある)。
しかし、これが5連符となると拍の頭のピッキングはダウンとアップが交互に来るので、本当に驚くほどにアクセントが入れにくいです。
速弾きでただでさえ情報処理がきつい所にさらに負担がかかってくるから、処理力オーバーを起こしやすいって感じでしょうかね。
そんなわけもあってが、奇数連符を速弾きで用いる人はあまりいない印象があります(特に7連符以上)
たまに、イングヴェイさんのように演奏を譜面に起こすと「5連符や6連符、7連符が混在している」といった場合もありますが、あれは「狙って弾いているのではなくて結果としてあのようになっている(と採譜者に認識されている)と考えるのが妥当です。
つまり、「たまたま自分なりに弾いた即興演奏を他人が譜面に起こしたら奇怪な連符の連なりとして表現されてしまった」というだけの事ですね。さすがに狙ってあんな符割を弾くのは無理があります。
奇数連符に対処する上での考え方と練習あれこれ
では、ここからは私なりに「奇数連符に対処する上での考え方」について、案を提示してみたいと思います。私が考える「奇数連符に対処する上での考え方と練習」については以下の通り。
・アップピッキングを強化しダウンアップでそれぞれアクセントを自在に付けられるようにする
・対象となる音数をより少ない音数で認識できるようにする
・あえて符割にとらわれない
・言葉を当てはめてみる
以下順次補足です。
・アップピッキングを強化しダウンアップでそれぞれアクセントを自在に付けられるようにする
先ほども言ったように、奇数連符ではダウンピッキングとアップピッキングが拍の頭で逆転するので、リズムがスムーズに取りにくです。
その理由の最たるものは、「一般にダウンピッキングよりもアップピッキングの方が苦手だからだと思われます。
こんな事をいちいち言うのも野暮と言うものですが、アップピッキングよりもダウンピッキングの方が得意な人の方が一般には多い傾向にあるでしょう。
その理由の一端は、やはり何といっても「ダウンピッキングは重力と垂直方向の動きを基本とした動作であって関節等への負担が少ない」と言うものだと思います。
逆に、アップピッキングは重力方向とは真逆の動作であるため、相当意識しないと鍛えられません。この両者の鍛錬具合の違いがアクセントを置くときに顕著な障害となって表れるのです。
そのため、意識的にアップピッキングを鍛え、少なくとも目標とするピッキング速度ではダウンピッキングとそれほど違和感がないというレベルにまで強化する必要があると思う次第。
アップピッキングの強化方法については、リンクからどうぞ。
・対象となる音数をより少ない音数で認識できるようにする
これは6連符についての記事でもいった事ですが、音数が増えてきた場合は「対象となる音数をより少ない音数で認識できるようにする訓練」が欠かせないと思います。
6連符であれば、ダウンの回数に着目して「1拍に3連符を弾く」と解釈するという話でした。例えば、9連符であれば「3連符×3」と解釈して弾くことになるでしょう。
つまり、「感覚的には3連符を弾いているだけなのだが、実際に出力されている音数は9音」という状態を目ざすということです。
ただ、このような「ピッキングの方向に着目したアプローチ」が威力を発揮するのは、偶数連符と3の倍数の連符位だと思います。そのため、このアプローチは5や7、11、13といった素数連符には、そのまま転用できません。
そこで思うのは、奇数連符を「4連+1音」や「6連+1音」といったように「偶数連符+一音」というとらえ方でとらえると言うものです。
個人的にこの方法で、どこまで対処できるか未知数ではありますが、単純に「5連や7連としてとらえるよりは脳に対する負荷が少ない」と感じるので参考にしてみても損はないと思います。
・あえて符割にとらわれない
先ほども言ったように、世の中のスコアには一小節、つまり「4拍」で17連符や21連符、25連符といった奇怪な符割がなされたものがあります。
正直、こうした表記になると「一拍当たり何個音を入れるのかは個人の裁量」と言う話しになるので、「とにかくこの音数を小節内に収めさえすればいい」という話になってくるものです。
このような「あえて細かい符割は無視してリズムを大きくとらえる」というのも奇数連符攻略には有益な視点です。
例えば、5連符と7連符はたせば「12音」なので、「2拍で12連符を弾く」ととらえなおすことで、偶数連符に変換できるためかなり弾きやすくなります。これは「5連+13連」とか「11連+3連」といったように応用できますね。
ただ、あまりこの手法を濫用すると、「なんか最後のつじつまはあっているけど細かいところがてんでなっていない違和感のある演奏」になるリスクはあるので、使いどころは考えないといけないかもしれません。
・言葉を当てはめてみる
やはりオーソドックスですが、奇数連符に対しては「言葉を当てはめる」のがかなり効果的です。
5連符であれば、メトロームを鳴らしながら一拍に「たまごどん」等の5文字の単語を当てはめていってみましょう。その感覚をもって、実際にピッキングしてみるのです。
これを応用すれば、「5連+7連」や「3連+4連+7連」、「11連+5連」といった組み合わせにも多少は、
- 「5連+7連」なら、例えば、「たまごどん |たまごトロトロ|などを当てはめる。
以上の方法を複合的に使っていく事で、奇数連符にはある程度対応できるようになるのではないかと思います。
もっとも、「5連はともかく7連、11連なんて実際につかう事なんてほとんどないじゃないか!」て話ですけどね(笑)。
こんなものは「使えなきゃ使えないでもいいじゃん」て感じもしますが、まあ「使えた方が使えないよりは楽しい」ので遊びの一環として練習してもいいと思います。
おわりに
この記事は「「速弾きの5連符と7、9、11連符」ギターの速弾きで見かける奇数連符のとらえ方」と題しておおくりしました。
今回はわたしなりに奇数連符を攻略する方法について考えてみた次第。いやあ、奇数連符はどれもこれもめんどくさいですよねえ。中々どれも一筋縄ではいきません。
では!
参考記事等
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