今回は以下の様な方に向けておおくりします。
話しのネタが欲しい人等
今回の話題は「|速弾きできないプロは下手|とかとんでもない暴論だと思う件」という話です。
たまにネットを見ていると、「速弾きできないプロとかなんでプロ名乗ってんだろ?」みたいな謎のコメント群に遭遇します。
確かに、速さ至上主義者の一部のメタラーとかはそういった考えに陥りがちかもしれませんが、「ちょっとこれは暴論が過ぎやしないか?」て感じです。
今回は「別に速弾きができないプロは果たして下手なのか」について少し考えていきたいと思う次第。
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速弾きができないプロ=下手という認識はおかしい
一部の、速度至上主義者の中には「速弾きができないプロは下手くそだ」なんてことを言いガチです。
なんとなく、こうしたことをいうのは、ギターを始めて間もない初心者の人よりもギター歴がそこそこあって速弾きにハマり始めた人に多いような気がします。
事実、私もギター歴が3年だか4年だかの時は「速く弾けないのは下手な証拠やん」みたいな完全に的外れな事を思っていたこともありました。
確かに、表現技法の幅という点では「速く弾けるに越したことはない」ですが、それが音楽的に必須の条件かと言えばそれは完全にノーです。
音楽は、「リズム」と「ハーモニー」、「メロディー」の3要素から成立するものですので、「速く弾けること」等「リズムとメロディー」という要素のほんの一部でしかありません。
そして、より突っ込んだことを言えば、上手いギタリストは、とっさのアドリブ力やアレンジ能力、音楽理論の知識、トーンコントロール、ピッチの正確さ(個人的にすごく大事だと思う)などといった様々な要素をまんべんなく備えており、速弾きができないだけであれば大して問題にはならないでしょう。
速弾きができないだけなら、「速いパッセージのある曲が弾けないだけ」で済みますが、「トーンコントロールが下手」とか「ピッチがめちゃくちゃ」、「リズムキープがてんでダメ」なんて話になるともはや「どんな曲を弾いても聴衆に不快感を与える」という話になるのでプロ失格です。
速弾きなんてものがなくても、音楽は十分成立しますので、速弾きなんて「出来たらいいよね」くらいの要素と言っていいはずですね。速弾きなんかよりも、もっともっと優先順位の高い重要なものはあります。
「速弾きができない=ギターが下手」という思考は、メタル脳や速弾き脳の残念な発想と言わざるを得ません。
どのくらいの速度から速弾きになるのか?
ここからは、一般にどのくらい速度で弾けないと、「速弾きができないプロ」と認定されるのかについて考えてみたいと思います。
そのためには、現代の速弾きの水準について少し考えてみる必要がありますね。
現代のテクニカルギターの分野で脚光を浴びる人達には、以下のような面々がおります。
・ガスリー=ゴーヴァン
・ジェイソン=リチャードソン
・Jeorge(円城寺慶一)
上掲のギタリストたちはいずれもとんでもない技巧を有した傑物です。
特に、ガスリーさんに関しては、おそらく「いま世界で一番ギターがうまい人」と言ってすらいいと思います。
- うわさでは、ガスリーはBPM300の16分程度の速度なら難なくだせるという。
彼らのすごみは単に「速度」にとどまらないのですが、あえて速度と言う事だけに特化すれば、Jeorgeさんがおそらく頭一つ以上抜けている印象です。
なんせ、彼はBPM300以上で複雑なフレーズを弾くことはざらで、トレモロに関してはBPM500で弾いたりする正真正銘のピッキングモンスターですからね。
- また、速度に特化していえば、前ギネスホルダーのティアゴ=デラベガもJeorgeに匹敵、ないしそれ以上に速い。
このように現代テクニカルギターにおけるトップ層の上限速度は、80年代のメタルブームから一気に跳ね上がっております。
こういった傾向を踏まえると、個人的には最低でも「BPM220の16分以上の速度である程度まとまったフレーズを弾けること(フルピッキング)」の速弾きが弾けることが、一つの基準になると思う次第。
まあ、この220という数字は私の勝手な主観によるものなので、「240なければだめ!」とか「いやいや、180もあれば十分!」といろんな意見があると思いますがね。実際、「速弾き」なんてもはありませんし、、、。
「速弾きなんていらない派」がいてもおかしくない件
速弾き脳やメタル脳の人は、すぐにギターの上手さを「速く弾けるか」で判断しようとしますが、「需要のある音楽をつくる」とか「ヒット曲を作ろう」といった思考をしている人からしたら「速弾きなんて全くと言っていいほど不要」でしょう。
特に、現代の日本のような「ギターソロ不要論」が巻き起こるシーンでは、そうです。結局、「いかに速く弾けるか」を追求するのは、ただの独りよがりであり「ほとんどの人に望まれない奇行」といえます。
事実、速弾きフレーズの全く入っていないヒット曲なんてそこら中にありますよね。
「音楽はヒットしてなんぼ」という人にとって、速弾きなんて必要ありませんが、その代わり「高度なアレンジセンス」をはじめとした速弾き以外のスキルがかなり要求されると思います。
わたしなんぞが言うのははばかられますが、「音楽は大道芸大会ではないので、自分の表現したいものを適切に表現するのに必要な技術だけあればそれでいい」と思うんですよね。
速弾きが自分の表現したい音楽に必要でなければ、速弾きなんてできなくていいってことです。なので、「速弾きができない=ギターが下手」なんて短絡思考は的外れもいい所ってことですね。
おわりに
この記事は「|速弾きできないプロは下手|とかとんでもない暴論だと思う件」と題しておおくりしました。
「速弾きできないプロは下手」という発想は、速弾き脳やメタル脳にありがちな残念な発想です。ギターの上手さと速弾きの上手さは必ずしもイコールになりません。
音楽において、「速く弾けること」よりももっと重要な要素は沢山あり、速弾き以外の要素を極めているギタリストたちは沢山いるのです。まあ、速弾きに限らず、難についても視野を広く持ちたいものですな。
では!
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