オルタネイトピッキングとは何ぞや?どんなメリットがあるの?
とある初心者ギタリスト
オルタネイトピッキングって何?
オニギリ
オルタネイトピッキングは、ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返す技術のことやで。

オルタネイトピッキングと言えば、「ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返す技術」でありギター演奏の基本ですよね?

ただ基本とは言え、極めようとすると実に奥が深くテクニカル系ギタリストを目指す人にとっては最大の鬼門となる技術です。

そこで今回はオルタネイトピッキングをピックを持つ角度はもちろん関節の可動域といった少しマニアックな視点から徹底解剖してみたいと思う次第。練習方法は以下の通り。

オルタネイトピッキングの練習4段階
  • 1.手首関節の可動性を高める
  • 2、コードカッティング</p>

  • 3、3弦開放連打</p>

  • 4、オルタネイトでアルペジオ</p>

なお、オルタネイトピッキングを含むギター演奏全般を最短で上達させたいのであれば、ギター教室に通うのが最善。

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では、ゆるりとおおくりします。

オルタネイトピッキングとは何なのか?そのメリットとデメリット

よく教則本に書かれている通り、オルタネイトピッキングとは

「ダウンピッキングとアップピッキングを交互に(オルタネイト)繰り返す奏法の事」

です。

そして、ダウンピッキングは「弦を上から下に弾く奏法」でアップピッキングは「弦を下から上に弾く奏法」とよく説明されます。

オルタネイトピッキングができると対応できる速度が上がるのに加えて休符の部分でわざと空振りする(空ピック)ことでリズムを一定に保ちやすくなる等といったメリットがありますのでぜひとも身につけたいところ。

ただ、オルタネイトピッキングの感覚だけに頼ると3連や5連の様な奇数連符や入り組んだ複雑なリズムには対応しづらくなるというデメリットがあるといいます。

まあ、これは何となく個人的にも納得できる話です。

左手でもきちんとリズムが取れないといかんってことですねえ。

オルタネイトピッキングをする前にピックの持ち方とアングルを確認したい

オルタネイトピッキングは、言葉で説明するだけなら先ほどのように

「ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返す奏法」

と言えばすみます。

しかし、オルタネイトピッキングは非常に奥の深い奏法です。

オルタネイトピッキングを習得するにあたって、まずは弦とピックの入射角やピックの持ち方をしっかりと確認しましょう。

さもないと、スムーズにピックで弦を弾くことができません。

と言う事で、ピックと弦の入射角や持ち方等について以下述べますねー。

・ピックの持ち方の大前提

ピックの持ち方 親指と人差し指

ピックの持ち方の大前提には、「ピックは親指側よりも人指し指側の方を深く持つ」と言うものがあります。

こうすることで、ピックのグリップが安定しうまくコントロールできるようになるんですね。

「本当かよ、、、」と思う場合は、試しに「ピックの人差し指側の方よりも親指側を深めにもって」弾いてみて下さい。

きっと、「なんだ?これじゃあまともに弾けないよ」と思うはずです。

ちなみに余談ですが、ピックを指先で持つか指の腹側でもつかに関しては4スタンス理論における分類がかかわっている可能性があります。

4スタンス理論の詳細に関しては4スタンス理論についてのシリーズ記事の方を参照してほしいですが、おそらく、Aタイプなら指先、Bタイプなら指の腹側でもつとピックが安定して弾きやすいのではないかと思う次第。

指先で持った場合

ピックの持ち方 指先

指の腹で持つ場合

ピックの持ち方 指の腹側

そして、ピッキングフォームにおいても4スタンス理論の考え方は適用できる気がしています。

もし、Aタイプなら手を開いたフォームで弾きやすく、握りこんだグーの様なピッキングフォームで弾きやすい可能性が結構ある気がしますねえ。

握りこんだフォーム

握りこんだフォーム ギター ピック

手を開いたフォーム

手を開いたフォーム ギター ピック

いろいろ自分に合ったフォームを試してみてくださいな。

・入射角(アングル)

ピックの弦への入射角には以下の3種類があります。

・順アングル

順アングル

順アングルとは、文字通り「ピックが弦に対し斜めである状態」であり、またそのような入射角で弦を弾くことを言います。

順アングルでは、ピックの側面が弦に当たることで、ピックと弦がこすれあう音がサウンド面に反映されますね。

そのため、順アングルでは平行アングルに比べて、アタックが弱めの少し優しい印象の音が出力されます。

そして、順アングルの最大の利点は、「オルタネイトピッキングのしやすさ」です。

順アングルでは、ピックが弦に斜めに接触するためで弦との接触面積が少なく滑りやすいので、ピックが比較的容易に弦に負けてくれます。

初心者の頃は、なかなかピックが弦に負ける感覚、つまり「弦とピックが接触したときに弦から受ける抵抗を上手く逃がす感覚」がつかめないので順アングルで練習するべきでしょう。

※さらに言うなら、弦に負ける感覚をつかむためにクレイトンのウルテム製ピックの0.8㎜以下を使うとよりよい。

ギター初心者の方は、まず最初に順アングルから修得するのがおすすめです。

・平行アングル

平行アングル

平行アングルとは、文字通り「ピックが弦に対し斜めである状態」であり、またそのような入射角で弦を弾くことを言います。

平行アングル、は最も理想的な弦振動が得られるピッキングアングルであるとされていますが、実際には使い分けが重要になるんですよね。

平行で弾くのはあくまでも「一般的な意味で理想的な音が出る弾き方」であって、どんな場合であっても適用すべき原則ではありません。

例えば、ある一定以上のテンポや弦移動の激しさが要求されるフレージングでは、平行アングルでは弦からの抵抗が大きすぎて到底対応できないという場合が起きてきます。

このような場合は、弦抵抗を減らすために順アングル気味がにするのが望ましいです。

一長一短って感じですね。

・逆アングル

逆アングル

逆アングルとは、「ピックが弦に対し順アングルとは逆方向に斜めである状態」であり、またそのような入射角で弦を弾くことを言います。

逆アングルは、中低音域が強調された音になるとされており、ジャズでは重宝されるそうです。

ただ、テクニカルなフレーズを弾くのには適してません。

なお、余談ですが、逆アングルは使い方によってはダウンピッキングを高速度帯にもっていくのに役立ちます。

オルタネイトピッキングで気をつけたいポイント

では、次にオルタネイトピッキングするにあたって気をつけるべき事について簡単に示しておきたいと思います。

正直、いきなり以下のすべてに気はくばれないと思うので、出来るものからでお願いしますぞ。

・力を入れすぎるのはどうかと思うが、最初は脱力なんて考えなくていい(脱力はある程度オルタネイトができるようになってからの話)

・オルタネイトの軌道は常に真下と真上を意識(完全に垂直でないといけないと言う事でなく、あくまで意識の話)

・ピックが弦に引っかかるなどして弾きにくい時は、弦にピックを浅く当てるようにしたり、ピックのふり幅を短くするなどして工夫する

・弦とピックが接触したらやや手首を回転させて弦からの衝撃を逃がす意識を持つ

・ダウンとアップで音量差がないように気をつける

ふむ、大体こんなものでしょうか?

気をつけられそうなところから、気をつけてみてくださいな。

オルタネイトピッキングの練習方法4段階

では、次にオルタネイトピッキングの練習方法を4段階に分けて具体的に提案してみたいと思います。

1.手首関節の可動性を高める

2、コードカッティング

3、3弦開放連打

4、オルタネイトでアルペジオ

では、各練習について順次補足です!

1,手首と腕の関節の可動性の確認と向上

オルタネイトピッキングには、手首と腕の可動性の高さが不可欠。

手首には、掌屈(屈曲)、背屈(伸展)、尺屈(内転)、橈屈(外転)の4つ、そして腕には回内と回外という2つの運動があり、オルタネイトピッキングでは主にこれら計6つの運動を組み合わせて行うと考えられます。

引用

引用

https://www.byomie.com/gallery/vol11/galleryvol11-04.html

そのため、まずオルタネイトピッキングの練習を始める前に、これら6つの運動がそれぞれスムーズにできるか確認しできなければある程度スムーズになるまで練習しましょう。

6つの運動それぞれの練習の仕方は以下の通り。

・掌屈(屈曲)と背屈(伸展)

掌屈(屈曲)と背屈(伸展)の練習では、利き手の手首を利き手でない方の手で押さえて固定してから、利き手てのひらを前後に手で自分をあおぐように可能な限り速く動かします。

この際、なるべくてのひらが後ろ側(背屈)にもいくように意識すると効果的かと。

・尺屈(内転)と橈屈(外転)

尺屈(内転)と橈屈(外転)の練習では、利き手の手首を利き手でない方の手で押さえて固定してから、利き手手首を可能な限り速く前後に動かします。

さながら、手首を固定した状態で空手チョップを連続で繰り返すようなイメージです。

なお、この運動は個人的に一番負荷が高いと思うので、練習するときは特に注意してくだされ。

・回内と回外

回内と回外の練習では、腕を肩と前腕が一直線になるよう前方に突き出して可能な限り速く手首を内側と外側に交互に回します。

ちなみに余談ですが、回内と回外は手首の動きではなく肘の動きです。

なお、以上の練習は結構手首に負担がかかるので、無理しない程度に少しずつやるようにしましょう。

2,コードカッティング

オルタネイトピッキングは、コードカッティングを最小化したものといえます。

そのため、オルタネイトピッキングの練習はまずコードカッティングから始めるのが最善です。

いきなり、クロマチックの運指練習などで単音を弾くのはちょいと順序が違う気がします。

なんのコードをつかってもいいので、コードカッティングをする練習をしましょう。

なお、ピックはあくまでも「真下に振り下ろす感覚」で弾いてください。

あくまでピックは弦と垂直方向におろす意識です。

間違っても、斜めに振りぬく意識でやらないように。

もし、ピックを斜めにふりぬく意識でやると音がめっちゃ汚くなります。

なお、アップピッキングに関してはやや手首を返して弦を上からなでるような感じで真上に向かって上昇させるといいです。

3、3弦開放連打

ある程度コードカッティングに慣れてきたら、いよいよ単音弾きです。

ただ、左手はまだ使いません。

3弦開放弦、つまり「3弦のどのフレットも左手で押さえていない状態」で3弦をオルタネイトピッキングします。

メトロノームは使わなくていいですし、無理に速度を上げる必要はありません。

しっかりと、着実にダウンアップを認識しつつダウンとアップで音量差が出ないように気をつけながらピッキングしていきます。

4、オルタネイトでアルペジオ

最後は、任意のコードを押さえて6弦から1弦まですべてをオルタネイトで弾いていく練習です。

まず、6弦からスタートして1弦まで順々にダウンアップを繰り返していき、一弦まで到達したらまたそこから6弦へダウンアップを繰りかえしていきましょう。

慣れてきたらメトロノームを使って速度を上げていくといいですし、ここでいわゆるクロマチック運指練習などに取り組んでもいいと思います。

人外の速度に到達するためにはそれ相応の考え方と練習がある

ここまでの内容は、多分各所でオルタネイトピッキングについて言われている一般的?な内容です。

しかし、オルタネイトピッキングを極める、特に速度に関して人外の領域へ行こうとするなら、この程度の認識では到底到達できません。

例えば、BPM300の16分以上、つまり「一分間に音が1200回鳴る速さ」以上の速度に到達しようと思ったら、もっと意識しなくてはいけないことがありますしそれ専用の練習があります。

なお、BPM300の16分がどれくらいの速度かについてはイメージしずらいと思うので、以下の音源を聞いてみて下さい。

大体このくらいの速さがBPM300の16分です。

これ以上の速さに行こうと思うなら、よくピッキングについて言われる脱力とか手首の回転とはできていて当たり前でそれだけでは全然足りません。

そこから先に行くには、ピッキングに対する認識を根本から変えていくところから始めないといけないです。

ギターを始めたばかりの人には完全に必要ないことかもしれませんが、ピッキングを人外の領域までもっていく方法について気になる人はリンクからどうぞ。

おわりに

この記事は「オルタネイトピッキングとは何ぞや?どんなメリットがあるの?」と題しておおくりしました。

オルタネイトピッキングは、ギター演奏の基礎でありまた神髄ともいえる奥の深いものです。今回はオルタネイトの「基礎の基礎のド基礎」について改めてまとめてみた次第。

ただ、いくら説明されたところで、実際にやってみないとこういったことはわからないものです。そこで理想は実績あるプロの講師にレッスンを受けながら進捗を見てもらいつつ実際に練習する事。

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では!


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