「紅茶ももとはと言えばチャノキ、要は植物だもんな、旬ってものがあるはずよね。でも、紅茶って一年中スーパーとかに売っているから、あんまり旬なんてものを気にしたことなかったなあ。」
ふむ、ほんとうそれよな。
植物であるからには、旬があるはずよね。
オニギリス!
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「紅茶のクオリティーは季節によってかなり違う。「紅茶にも旬がある」」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
紅茶の旬について気になる人等
紅茶も元をただせば植物なので、旬というものがあります。
これは野菜とかにも同じことが言えますが、普通に生活していると一年中スーパー等で紅茶が販売されているためにいつが旬であるかはよくわからないものです。
紅茶の旬について詳しくなると、紅茶の楽しみ方にも幅が出るというもの。
という事で、少し紅茶の旬について少々詳しく探ってまいりましょう。
では、ゆるりとおおくりします。
紅茶にも旬はある!
紅茶も植物であるからには、旬というものがあります。
紅茶の茶樹の生育する地域は亜熱帯から熱帯地方であり、それぞれの生産地において様々な時期に摘まれるそうな。
そして、そのそれぞれの紅茶の特徴が最も出る時期のことをクオリティーシーズンとよばれ、これが紅茶の旬のことです。
ちなみに、似たような言葉に「ベストシーズン」というものがありますが、これは「紅茶の品質に着目した概念ではなくて」、「その収穫量に着目した概念」でして、「茶葉が一番多く収穫される時期」のことを表しています。
四季に着目した場合、クオリティーシーズンは四季によって以下のように分類される模様。
・ファーストフラッシュ(春摘):3~4月
・セカンドフラッシュ(夏摘み):5~6月
・オータムナル(秋摘み):10~11月
また、さらにファーストフラッシュとセカンドフラッシュの間をビトゥイーンと呼んだりもします。
ただ、こういった「四季によって」クオリティーシーズンを分類した場合は、スリランカのように赤道直下の国々ではそもそも明確な四季というものが存在していないので四季によるクオリティーシーズンの分類が不適当となるでしょう。
このような場合は、雨季か乾季化によってクオリティーシーズンが分類されるのが普通のようです。
雨季はクオリティーズンとしては、「レイン」や「モンスーン」等と称され分類されている模様。
なお、スリランカ紅茶のクオリティーシーズンに関しては、2~4月頃と6~9月頃の2回に分けられているようです。
ちなみに、紅茶は日によく当てた方が香り成分を含むポリフェノールが生成されるため、クオリティーシーズンは乾期にあたるそうな。
ただここで注意しておきたいのは、「クオリティーシーズン以外に摘まれたの紅茶がおいしくない」なんて事ではありません。
旬によってどんな風に紅茶の味が変わるんじゃ?
では、クオリティーシーズによってどんな風に味等が変化するのかについて見ていきましょう。
・ファーストフラッシュ:香りが強く、発酵が浅いものが多い
・セカンドフラッシュ:ダージリン地方において、最高級品質とされることもある。味、香りともにバランスのとれており非常に高品質。
・オータムナル:味がしっかりとした香味豊かな紅茶。
ただ、これはあくまで一般論でしょうから、その味等についてしっかりと把握したいなら、その紅茶を個別にみないとだめでしょう。
ということで、少しだけ具体的に個別の紅茶のクオリティーシーズン別の味等の特徴について見ていきましょうか。
「インドのダージリンの場合」
・ファーストフラッシュ: 3月~4月
茶葉が若いうちに摘まれるのでカテキン含有量は少なく、その製造過程から発酵の程度が低く新鮮な香り。
水色は透明な黄金色であり、味わいは緑茶や烏龍茶を思わせるような非常にさっぱりとした爽やかさです。
・セカンドフラッシュ: 5月~6月
旨み甘み渋みをすべて備えています。
茶葉は濃いブラウンで茶殻は円熟味を感じさせる美しい銅色、お茶は濃く美しい金色。
風味や香りが最も充実しており、ダージリンの3回のクオリティシーズンの中でも最上の評価を得ることの多い時期だそうです。
オータムナル:10月~11月
オータムナルは濃い栗色の茶葉で、お茶は深い銅色。
熟成した風味豊かな特徴であり、収穫量がダージリン茶の年間生産量のわずか5%にすぎないので、「幻の紅茶」といわれている模様。
ミルクティにも合うほどコクがあります。
「インドのアッサムの場合」
ファーストフラッシュ: 3月~4月
濃厚でさわやかな風味で甘い香りがする。
セカンドフラッシュ:4月~6月
濃厚でモルティーフレーバーといわれる芳醇な甘みと力強い味、クリームのような風味が特徴です。
オータムナル:9月~11月
重くしっかりした渋みが特徴で後味は癖がありません。
水色は、黒味がかった濃い赤色。
おわりに
この記事は「紅茶のクオリティーは季節によってかなり違う。「紅茶にも旬がある」」と題しておおくりしました。
紅茶も植物であるからには、旬というものがあります。
そのような紅茶における旬のことをクオリティーシーズンと呼び、その分類は紅茶によって違う模様。
いやあ、紅茶の世界も奥が深いねえ。
ま、紅茶楽しんでいきましょ。
では!
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