よく「泣きのギター」という言葉を聞きますが、その意味や構成要素について気になりますよね?まず結論から言うと、泣きのギターとは「哀愁を感じさせるギター演奏」に対する呼称であり以下の4要素から構成されています。
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泣きのギターって何なのか?
「泣きのギター」とは、悲しみや切なさを表現するために演奏されるギターのことを指す表現です。
この言葉は、ギターの音色が悲しげで哀愁を感じさせることから生まれたといいます。
特に、ブルースやカントリー、ロックなどのジャンルでよく用いられる表現であり、泣きのギターを体現する代表的な奏者としてはエリック・クラプトンさんやBBキングさん、チャック・ベリーさんといった人といった面々がおる模様。
「泣き」なんていうので、まあ多くの人が予想した通りの内容だと思います。
ただ、これだけだと、「いや、悲しげで哀愁があるっていっても、、、そんなの個人の主観次第じゃん、、、、意味わからん!」という話になりますよね。
そう、結局のところ、泣きのギターとは「聴衆に悲しさや哀愁といった感情を印象付けるようなギター演奏」と言う事なのです。
と言う事で、ここから先は泣きのギターの「泣き」を構成する要素についてもうちょっと詳しく見ていくとしましょうか。
泣きのギターの「泣き」を構成する4要素
泣きのギターの「泣き」とは、「哀愁や悲しさ」であるので「泣きのギター」とは上述の通り「聞き手に悲しさや哀愁を感じさせるギター」の事です。
と言う事で、泣きのギターの正体を探るためには、「ギター演奏においてどういった要素が聞き手に哀愁を感じさせるものなのか」といった事を考える必要があります。
わたしが、「ギター演奏において聞き手に哀愁を伝える要素」としては以下のようなものがあると思う次第。
要素①:リズムや音のダイナミクス
聞き手に哀愁を伝えるためには、「どういったリズムやダイナミクスで弾いたらいいのか」をきちんと考えるべきでしょう。
一般に、哀愁を感じさせようと思ったら、リズム面では「チョーキングなどの合間合間に適度な間を入れる」とか「わざと急激に減速したりするなど速度に顕著な緩急をつける」といった事が有効かもしれません。
また、ダイナミクスについては強弱をはっきりさせて弾くのが有効と思われます。
要素②:チョーキング
やはり、泣きのギターと言えば、チョーキングでしょう。
チョーキングには、半音、1音、1音半、2音、2音半、ダブルと様々な種類があり、これらを状況に応じて適切に使い分け、組み合わせることで多彩な感情表現が可能となります。
また、音を伸ばす時間や伸ばし方によっては、実音が「かすれたような音」へと変化し、それが「むせび泣いている」かのような表現になるでしょう。
ギター演奏において、チョーキングは、感情表現の為のマストテクニックと言えます。
要素③:ビブラート
泣きのギターにおいて、チョーキングと同じくらい重要なのがビブラートです。
チョーキングとビブラートを組み合わせる事で非常に哀愁を感じさせる演奏をすることができます。
ビブラートは非常に奥が深いテクニックであり、下手をするとチョーキング以上にその種類は多才かもしれません。
もはや、「ギタリストの数だけビブラートの種類がある」とすら言っていいかもしれないですね。
そのくらい、ビブラートは細かい点に着目すると、奏者によって変わってくる印象。
ただ、ビブラートは「4分音符や3連符、8分音符、16分音符」といった具体的なリズムを意識して行われるのが通例であるため、個人間での誤差は大局的な視点から見ると、「そこまでない」気もしないではないです。
※あくまでもうまい人の話。いわゆる、ちりめんビブラートはお世辞にも音楽的とはいいがたい。
要素④:表情
音には何ら影響しませんが、奏者の表情も泣きのギターを語る上では重要でしょう。
要は、「聴衆に視覚的な面から哀愁をつたえよう」というわけですね。
以前の記事で「ギターは顔で弾く」と題したものがありましたが、まさにあの記事で扱った内容です。
ギターの顔での弾き方に関しては、個人的に何通りかパターンがあると思っています。
そのパターン訳について気になる人は、以前の「ギターは顔で弾く」と題した記事を参考にしてみて下さい。
ちなみに、余談ですが、私は特段顔で弾く必要は感じていないたちです。
泣きのギターの使い手にはどんな人たちがいるのか?
さて、では、最後に「泣きのギターの名手」を紹介して、終わりたいと思います。
「泣きのギターがききたい!」とか「よし、自分も泣きのギターを習得するぞ!」という人は、名手たちの演奏を見て自分のプレイに生かしてみて下さいませませ。
・エリック=クラプトン(音のダイナミクスの付け方が秀逸)
・ゲイリー=ムーア(やはり、激情的なチョーキングとビブラートの組み合わせは非常に参考になる)
・BBキング(泣きギターと言えばこの人)
・イングヴェイ=マルムスティーン(絶叫するような激しいチョーキングとビブラートはかなり特徴的)
・ジェフ=ベック(上手く言語化できないが、かなり独特なピッキングニュアンスやタイム感の泣きのギターを弾いている気がする。「悲しみの恋人達」がおすすめ。
正直、わたしの場合、そこまで泣きのギターに精通していないので、「なんか、表面的なギタリスト紹介やなあ」と思った人は大正解です(笑)。
今後は泣きの方も頑張っていきたいものです(テクニックも全然まだだけど、、、)。
おわりに
この記事は「泣きのギターっていったい何のことなんじゃろ?」と題しておおくりしました。
「泣きのギター」とは、「聞き手に悲しみや哀愁といった感情を伝えるギター演奏」の事です。
人に哀愁を伝えるための要素としては、リズムやチョーキング、ビブラート、音のダイナミクス、表情などといったものがありました。
個人的には、「あんまりギターを顔で弾くってどうなん?別にいらなくね?(顔にしわが増えるリスクが増加するのが嫌ってのもある)」と思ってしまいますが、武器は多いに越したことはないので泣きのギターを極めたい人は表情の練習もするといいかもしれません。
では!
参考記事等
参考
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