メロディックスピードメタルはどんな音楽性の音楽なのか

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう！！

今回の話題は「メロディックスピードメタルはどんな音楽性の音楽なのか」という話です。

メタルを紹介してみるシリーズの第3弾は、メロディックスピードメタルになります。

今回取り上げるメロディックスピードメタルは、メタルの中でも圧倒的に一般受けがいい部類と言えるでしょう。

そのため、「メタル初心者はまずメロディックスピードメタルから聞くといい」と断言していいと思う次第。

今回は個人的なおすすめバンドも交えながら、メロディックスピードメタルについて少し突っ込んでの得手みたいと思う所。

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では、ゆるりとおおくりします。

メロディックスピードメタル(メロスピ）の起源と歴史

メロディックスピードメタル（Melodic Speed Metal、通称メロスピ）は、1980年代後半から1990年代初頭にかけて、スウェーデンを中心に発展したヘヴィメタルのサブジャンルです。

このジャンルは、高速でテクニカルなギターリフ、メロディアスなギターソロ、そしてキャッチーなメロディが特徴的であり、メタルファンの間で広く支持されています。

メロスピの起源となるバンドとしては、北欧メタルの始祖とされるスウェーデンのバンド「ヨーロッパ」が挙げられる模様。

なお、彼らの1986年のアルバム「The Final Countdown」は、メロスピの代表的な作品として知られています。

そして、同じくスウェーデンのバンド「ハンマーフォール」も、メロスピの先駆けとして挙げられ、彼らの1987年のアルバム「Glory to the Brave」は、メロスピの定番作品の一つとして認知されている次第。

他にも、メロディックスピードメタルの代表的バンドには以下のようなものがあります。

・インフレイムス(スウェーデン）

・ストラトヴァリウス(フィンランド)

・ハロウィン(ドイツ)

・ガンマレイ(ドイツ）

これらのバンドは、メロスピの特徴である高速かつテクニカルなギターリフや、メロディアスなギターソロ、そしてキャッチーなメロディを追求し、メタルファンの支持を得てきました。

そして、メロスピは、1990年代中盤以降、スウェーデンのメロディックデスメタルと融合する形で発展していきます。

この時期には、アット・ザ・ゲイツ、ダーク・トランキュリティ、イン・フレイムスなどのバンドが登場し、メロディックデスメタルとメロスピの融合による新しいサウンドを創り出しました。

現在でも、メロスピは世界中で愛され続けており、多くのバンドがこのジャンルから影響を受けています。

メロディックスピードメタルの音楽的特徴

では、次にメロディックスピードメタルの音楽的特徴についてあげてみたいと思います。

メロディックスピードメタルの音楽的特徴は以下のようなものがある次第。

高速でテクニカルなギターリフ

メロスピの曲には、高速で割と単調な単音ぶっじミュートを主体としたギターリフが多い印象です。

ただ単調とはいえ、そこにメロディアスで幾分複雑な単音弾きのフレーズが重ねられることがままあります。

・メロディアスなギターソロ

メロスピの曲では、メロディアスで印象的なギターソロが頻繁に登場します。

これらのソロは、高速かつテクニカルなものが多く、プレイヤーの技術力を試されるものであることも珍しくありません。

特に、私の押しバンドであるドラゴンフォースはかなりめんどくさいソロを延々と弾いていますね。

・キャッチーなメロディ

メロスピの曲は、キャッチーで耳に残るメロディが特徴的です。

他のメタルとは一線を画すのが、このメロディーのキャッチーさでしょう。

中には、荘厳なSEを多用する曲もあります(シンフォニックメタルといったジャンル分けをされることもしばしば)。

・ダブルキックドラム

メロスピの曲では、ダブルキックドラムが頻繁に使用されます。

要は、よく「ドコドコ」等と擬音表現されるバスドラムですよね。

メロディックスピードメタルでは、一般的なメタル以上にこのバスドラムがずっとなりっぱなしな傾向にあります。

・クリーンボーカルとスクリームボーカルの使い分け

メロスピの曲では、クリーンボーカルとスクリームボーカルが使い分けられることがあります。

クリーンボーカルは、メロディアスな部分やバラードのような曲に用いられ、スクリームボーカルは、ヘヴィなリフや高速のパートに用いられます。

また、時にはデスボイスが使われることも。

以上、これらの特徴が複合的に現れることで、メロディックスピードメタルの独特なサウンドが生まれると考えられる次第。

もっとも、これらの特徴は、他のメタルジャンルとも大分共通する部分があるので、「これはメロディックスピードメタル固有の特徴なのか？」と言われると少し疑問があるのはやむを得ないでしょう。

いずれにせよ、

「メロディックスピ―ドメタルは、通常のメタルに比べてキャッチーなメロディーを重視したサウンド作りをしているメタルジャンルである」

と言う事は断言できますね。

おすすめのメロディックスピードメタルバンド5選

では、最後にメロディックスピードメタルの個人的おすすめバンドを5つほど紹介して終わりたいと思います。

・Dragonforce

Dragonforceは、イギリス発祥の多国籍バンドであり、狂ったように高速のドラミングとギターが特徴的なバンドです。

正味、ここまで速度を追及したメロスピバンドはそうないと思います。

大抵、どのメロスピバンドも最初は高速ナンバーを沢山発表するものですが、徐々にキャリアが長くなってくるとヘビー路線や展開の複雑さといった方向に傾倒しだして曲の速度は落ちていくものです。

まあ、この傾向が悪いとは思いませんが、スピードジャンキーのわたしからすると「どうにも物足りない」といった印象。

そんな傾向を無視してずっと突っ走ってくれているのが、このドラゴンフォースなのです。

いやあ、本当に有難い限り。

ずっと「スピードバカ」であってほしい所(笑）。

個人的なおすすめ曲は、Our Final Standです。

・Halloween

Halloweenは、ドイツメタル(ジャーマンメタル）の開祖的存在であり、「メロスピと言えばこれ」というレベルの大御所的バンドです。

メタル初心者に対しては、「とりあえず、まずはHalloween聞いておけば間違いない」と言えるレベルでのおすすめバンドですね。

個人的なおすすめ曲は、Far From The Starsです。

・Gaｍma　Ray

ハロウィーンと並ぶジャーマンメタル界の大御所的存在がガンマレイです。

ガンマレイは、ハロウィーンの元中心メンバーであるカイハンセンさんが結成したこともあり、その音楽性は非常によくに通っています。

ただ、ガンマレイのほうがハロウィーンよりも幾分メロディアスな気はしますね。

ガンマレイもメタル初心者にはおすすめできる良バンドです。

個人的なおすすめ曲は、Tribute The Pastです。

・Sonata　Arctica

Sonata　Arcticaはフィンランドのラッピ州ケミで結成されたパワーメタルバンド。

とにかく、透明感のあるメロディーが魅力的なバンドですねえ。

一時期狂ったように聞きまくっていました(笑）。

本当に聞けば聞くほどはまっていきます。

個人的なおすすめ曲は、Wolf　＆　Ravenです。

・Nocturnal Rites

ノクターナルライツは、スウェーデンのパワーメタルバンド。

結成当初はデスメタルバンドとして活動していたものの、途中で一気に方向転換しメロスピバンドとなりました。

北欧的なメロディーを軸としており初期はパワーメタル、現在は疾走曲の少ない正統派メタル寄りの作風になっている模様。

当バンドの曲の多くは、速度こそ大して速くないものの北欧的な「冷涼さや透き通った透明感を感じさせる独特の旋律」がたまらなく心地の良いんですな。

わたしは、「メタルは速度あってこそ」と思うたちなので、ここまで速度関係なくハマるバンドはレアです。

個人的なおすすめ曲は、Call Out To The Worldです。

おわりに

この記事は「メロディックスピードメタルはどんな音楽性の音楽なのか」と題しておおくりしました。

今回はメロディックスピードメタルについて少し突っ込んで紹介してみた次第。

メロディックスピードメタルのバンドは、世界に無数に存在しその音楽性も実に様々なので各自色々と探してみると面白いですよ。

またメロスピは、メタル初心者の方に聞きやすいはずなので、是非とも聞いてみて下さいませ。

きっと、何か自分の気に入る名曲に出会えるはずです！

では！

参考記事等