セイロンティーとはどんな紅茶?ゴールデンチップとシルバーチップ?

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

セイロンティーについて詳しく知りたい人
・セイロンティーと聞いても具体的にどんな紅茶のことを言っているのかわからない人

「セイロンティーってよく聞くけど、いったいどんなお茶なの?いまいち、具体的によくわかんないわ。ダージリンとかアールグレイとかとはどう違うん??」

ふむ、確かにセイロンティーってよく聞くよなあ。

でも、一体紅茶の種類としては何のことを指しているのかようわからんよね。

オニギリス!

紅茶党のギタリストで心理カウンセラーのおにぎりです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「セイロンティーとはどんな紅茶?ゴールデンチップとシルバーチップ?」という話です。

よく紅茶をスーパーで買うときに裏側を見てみると、「セイロンティー」という表記を目にしますね。

でも、この「セイロンティー」というものが「具体的に何を意味しているのか」については分からない人も多いと思います。

だって、ダージリンとかアールグレイ、ウバ茶、キーマン茶、、、、そう無数にお茶の種類はありますが、セイロン茶って聞きませんよね?

一体セイロンティーって何者なんでしょう?

この記事は日本紅茶協会編『紅茶の大事典』を参考にしています。

なお、美味しい紅茶の入れ方については以下の記事参照。

では、ゆるりとおおくりします。

セイロンって何のことじゃ?

セイロンティーという名前がついているからには、「きっとセイロンという場所でできたお茶なのかな?という推測する人は結構いると思います。

はい、その通り、セイロンティーとは「セイロンで作られているお茶」です。

ただ、「セイロンってどこやねん」て話ですが、これは現在のスリランカに相当します。

セイロン=スリランカなんですな。

で、このスリランカについて少しだけ補足しておきますと、スリランカインドの南東方にある島国であり、正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国」です。

その住民のほとんどが仏教徒のシンハリ人であり、彼らはこの島をシーハラーディーパ(獅子の島)と呼んだといいます。

で、一方、アラビア人はこれをセレディパと呼び、ポルトガル人はセイラン、そして最終的にイギリス人はセイロンと段々と訛っていってセイロンを呼ばれるようになったそうな。

スリランカは16世紀にポルトガル、17〜18世紀にオランダの植民地となっていましたが、最終的に1815年イギリス領となますが、1948年イギリスの自治領として独立を果たし1972年5月にスリランカ共和国と改称したという経緯があります。

で、もともとスリランカではコーヒー栽培が盛んだったのですが、コーヒーの病害やイギリスによる植民地化の影響で130年ほど前に紅茶の栽培が始まったようです。

そして、現在、スリランカは、世界有数の紅茶の輸出国として認知されるまでになっています。

ちなみに、日本に目を向けると、「輸入される紅茶の約60%がセイロンティー」なんて状態になっています。

うーん、もはや、スリランカなしには日本の紅茶通たちはやっていけませんなあ。

スリランカさまさまやね。

セイロンティーの有名産地とおすすめティー

セイロンティーは、「スリランカ産の紅茶の総称」なので、いわゆる「インド茶」や「中国茶」といった分類と同じようなものといえます。

そして、セイロンティーには非常に様々な種類があって、その産地ごとにそれぞれ異なった風味があるんですね。

その中には世界的に有名な紅茶の産地が7つも含まれていたりします。

ただ、スリランカ自体の土地面積は北海道くらいしかないので、それを考えたらいささか紅茶の種類が豊富過ぎる気がします。

不思議ですねえ、、、。

実は、これはスリランカの地形に起因しているとこともあるようです。

スリランカは中央山脈を境にして、東と西で雨季と乾季が正反対となるという独特の風土をもっており、またさらにここに気候や標高の高さの違い等も影響して、産地ごとに様々な風味の紅茶が生れていると考えられます。

なお、茶園の標高と主な産地の対応は以下のようになっている模様。

 標高 産地
高地(ハイグロウン)1,220メーター以上ウバ、ヌワラエリア、ディンブラ、ウダプッセラワ
中地(ミディアムグロウン)610~1,220メーター未満キャンディ
低地(ローグロウン)610メーター未満ルフナ、サバラガムワ

そして、以下がそれぞれの標高で栽培される紅茶の味や風味の大まかな傾向だといいます。

 味、風味等の傾向
ハイグロウンティー(高地産)個性の豊かで深いコクや渋みがあり、強い香り。 
ミディアムグロウンティー(中地産)バランス良くクセが少なく飲みやすい。 
ローグロウンティー(低山地産)コクや甘みがある。濃厚ではあるが飲みやすい。

ふむ、こうやって確認してみると、標高ごとに実にいろんな違いがありますなあ。

で、結局こうやって表にしてみるとよくわかりますが、よく耳にする「ウバ茶」とか「ヌワラエリア」とか「ディンブラ」、「キャンディ」というのは産地の名前だったのですねえ。

「キャンディ」とか言われると、「へ?紅茶に水あめでも入れとるん?」なんて、少し言いたくなる人もいるかもしれませんな。

でも、何のことはない、「ただの産地の名称」だったわけです。

いやあ、紅茶初心者の人とかマンマとだまされるよねえ。

つーか、わたし自身がだまされた一人なんだけどね。

もっと詳しく各産地や紅茶の特徴を見ていく!!

先ほど、各産地の紅茶について大雑把に標高で味の区分けを行いましたが、実はこんな簡単に分類できるほど各産地の紅茶の味は単純ではありません。

ここでは、より一層詳しく各産地の地理や各紅茶の味とそのクオリティーシーズン(旬)について補足してみたいと思う次第。

・ウバ

ウバという地名はこの地区の周囲にある険しい山や谷を吹きすさぶ風の音に由来するそうな。

ウバの地理的条件

ウバの地理的条件については下表のとおり。

ウバの地理的条件
地理スリランカ中央から南部へと広がる山岳地帯の東側の斜面に位置する。
気候11~2月、5~9月の2回モンスーンが訪れる。3~4月、10~11月は多雨期。7~9月は南西モンスーンの影響で乾燥した風が吹く。

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

茶葉の生産は通年。

7~9月は南西モンスーンの影響で乾燥した風が吹くことで、ウバ独特のウバらしい風味が生まれると言います。

また、4~6、10から11月の多雨期は茶葉の育成が進むので量産期です。

茶葉の形状はBOP

※BOPはブロークンオレンジペコという茶葉の形状

茶葉は茶褐色で水色は明るい真紅色。

味は爽やかで鋭い渋みがあり、香りはバラ香りとメチルサリチル酸系の独特なもの(いわゆるメンソールの香りと表現される香り)。

※製法はほぼオーソドックス製法。

味等を5を最高として数値化すると以下の様になります。

 香りコク水色の濃さ渋み
セイロン・ウバBOP

・ヌワラエリア

ヌワラエリアとは「台地の上の街」の意。

ヌワラエリアの地理的条件

ヌワラエリアの地理的条件については下表のとおり。

ヌワラエリアの地理的条件
地理標高2000m以上の卵型をした台地でヌワラエリア行政区(県)に属する。また、この地域にスリランカの最高峰である2524mのピドルタラガラ山がある。
気候冷え冷えとして涼しい

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

茶葉の生産は通年。

1~2月、6~7月の2度クオリティーシーズンがあるといいます。

茶葉の色は緑がかった明るい褐色で水色はやや淡いオレンジ色。

茶葉の形状はOPやBOP、BOPF等。

※BOPFはブロークンオレンジペコファニングの事。これも茶葉の形状である。

味は緑茶のような爽快な渋みと豊かなコクで、花や青葉を思わせる香りをしています。

味等を5を最高として数値化すると以下の様になります。

 香りコク水色の濃さ渋み
ヌワラエリアBOP

・ディンブラ

ディンブラの地理的条件

ディンブラの地理的条件については下表のとおり。

ディンブラの地理的条件
地理栽培地が、高く険しい山々が連なる中央山岳部の西側の斜面に位置している。ヌワラエリア行政区に属している。
気候11~2月のモンスーンの影響で乾燥した風が吹く。

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

茶葉の生産は通年。

クオリティーシーズンは1~3月。

茶葉の形状はBOPやBOPF。

※BOPもBOPFも葉の形状の事。

茶葉は明るい赤褐色から赤橙色。

味は爽やかな渋みがあり、香りは芳醇。

※製法はセミオードドックス法が主。ただ、クオリティーシーズンにはオーソドックス製法。

味等を5を最高として数値化すると以下の様になります。

 香りコク水色の濃さ渋み
ディンブラBOP

・キャンディ

キャンディはキャンディ王国の最後の都。

釈迦の歯をまつる仏歯時を始めとして数多くの歴史的建造物があります。

キャンディの地理的条件

キャンディの地理的条件については下表のとおり。

キャンディの地理的条件
地理キャンディの茶耕作地はスリランカ中央山脈の中腹部に位置し、キャンディとマータレー行政区に属す。
気候年間降雨量は1800~2000㎜で年間平均気温は24~35度前後。年間を通して最高でも30度前後、最低でも20度前後と温暖。

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

茶葉の生産は通年。

気候変化が少ない特段クオリティーシーズンはありません。

なお、降雨量が多くなる4~5、10~11月は量産期。

茶葉の形状はBOP

※BOPはブロークンオレンジペコという茶葉の形状

茶葉はやや黒みを帯びた褐色。

味は穏やかな渋みがあり、香りは芳醇でマイルド。

なお、キャンディはブレンドに使用されることが多いです。

※製法はほぼオーソドックス製法とセミオードドックす製法だが、一部CTC製法。

味等を5を最高として数値化すると以下の様になります。

 香りコク水色の濃さ渋み
キャンディBOP

・ルフナ

ルフナとはシンハラ語で「南」の意であって、特定の地名ではないといいます。

ルフナの地理的条件

ルフナの地理的条件については下表のとおり。

ルフナの地理的条件
地理標高600m以下。カルタラ、ゴール、マータラ行政区がルフナに該当。
気候高温多湿で4~6月、10~11月は雨期。

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

茶葉の生産は通年。

特段クオリティーシーズンと言える時期はありません。

ただ、4~5月、10~11月の多雨期には生産量が増加します。

茶葉の形状はBOPが中心。

※BOPはブロークンオレンジペコという茶葉の形状

茶葉は黒から黒褐色で水色は濃赤褐色。

味は渋みが少なく十分なコクがあり、香りはあまり強くはないややスモーキーな香りがします。

※製法はオーソドックス製法。

味等を5を最高として数値化すると以下の様になります。

 香りコク水色の濃さ渋み
ルフナBOP

・ウダプセラワ

かつてウバであった地区の一部が独立して誕生した小さな地域だといいます。

ウダプセラワの地理的条件

ウダプセラワの地理的条件
地理標高1,300m〜1,600m。ウバ地区からヌワラエリヤへと連なる2地区の中間に位置する。
気候気候はウバと似て多雨期と乾燥期がある。

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

通年で収穫されます。

なおクオリティシーズンはモンスーン(季節風)の影響によって、ヌワラエリヤに隣接する場所で1〜2月、ウバに隣接する場所で7〜8月の2回存在する模様。

※茶葉の形状はBOP,BOPFが中心。

水色は淡い褐色から赤褐色。

香りは、花や果物のような繊細な香りで味は爽やかでしまりのある渋みがあり、後味にはかすかにメンソールのよう暗清涼感があるといいます。

※製法はオーソドックス製法。

・サバラガムワ

サバラガムワは、かつてルフナと呼ばれていた地域が分割された結果誕生した地域です。

かつてのルフナの北部地域に相当する土地が新しくサバラガムワとして制定されたといいます。

サバラガムワの地理的条件

サバラガムワ州の地理的条件
地理スリランカの中央山脈南西側に位置する。標高は600m以下。
気候日差しの強い熱帯雨林気候。周辺にジャングルが広がる。
土壌肥沃

紅茶のクオリティーシーズンと味等の傾向

クオリティーシーズンは、一年を通して安定して生産されるためルフナ同様存在しません。

水色は深く濃い真紅で香りはキャメルやはちみつを思わせるあまいスモーキーな香り。

濃厚でしっかりした味で香ばしくもほろ苦い。

※製造方法はオーソドックス製法

※葉の形状はBOP(ブロークンオレンジペコー)。

希少なセイロンティー

セイロンティーには色んな産地があり、産地ごとに作られた紅茶の味や風味にはかなりの違いがありました。

で、実は、セイロンティーを語るうえで、産地以外にも別の視点があるのをご存じでしょうか?

その視点というのが、「新芽を使うかどうか、どの茶木を使うか」というものです。

まあ、日本茶で言うなら「玉露かそれ以外か」て感じでしょう。

この新芽の部分は「チップ」と呼ばれ、茶葉の最先端にくるんとまるまった状態の葉が開いていない芽の事であり、大変貴重なものだそうな。

チップの表面には細かい毛が生えています。

この細かい毛が多いほど若い葉であり、同時に紅茶生産の過程においてこの「細かい毛」が残っているものはチップとして特別なものとされるようです。

そして、次に「茶木」についてですね。

茶木の種類は何と2,000種類にも及ぶそうですが、その中で「クローン545番」という茶木から収穫されたチップを「シルバーチップス」というそうで、非常に希少なため高価です。

で、ここで、「シルバーがあるってことは、、、、」と思っている人もいるとおもいますが、はいその通り!、「ゴールデンチップス」はありまああす!

ゴールデンチップスについてかなり大雑把に言うと「シルバーチップを紅茶で染めたもの」って感じです。

どうやら、ゴールデンチップだけを栽培するクローン545番の茶木があって、そこから摘み取った芯芽に数日間にわたって毎日紅茶を芯芽が金色になるまで丹念にかけ続けるんだとか、、、、。

ここまで手間かかったり希少だったりとくれば値段もお高いってもんですよ、ええ。

ただし、シルバーチップスやゴールデンチップスは「味」という意味では、あまり顕著な差はないらしく特筆すべきは「香り」なんだそうです。

チップスだけではどうも味や香りは紅茶として感じられないほどとても淡いそうですね。

そのせいなのか、ゴールデンチップスやシルバーチップス「だけで販売されることはなく」、必ず何か別の茶葉とブレンドされて売られている模様。

まあ、実際その方が美味しいみたいです。

ちなみに、アラブの上流階級では、ゴールデンチップに不老不死や滋養強壮に効果があると信じられていることから、ゴールデンチップは珍重されているそうな。

んー、まあ新芽だからねえ、、、分からん気はするがノーエビデンスよな。

ま、いっか。

とりあえず、こういった新芽を使った紅茶は「値段の割には味の違いが顕著ではない」ので、まあ本当にマニアックな人しか飲まなくていいって感じがしますなあ。

しかも、飲んでも多くの場合、「ん?何が違うの?」とかなりそう、、、、、。

知らんけど。

おわりに


この記事は「セイロンティーとはどんな紅茶?ゴールデンチップとシルバーチップ?」と題しておおくりしました。

セイロンティーとは「スリランカ産のお茶の総称」でしたね。

そして、セイロンティーは標高によってかなり味や風味が違うものです。

色んなセイロンティーを、実際に飲み比べてみたいっすね。

では!

参考
https://www.teashikaku.net/kihon/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%A8%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AB

https://www.karelcapek.co.jp/tealaboratory/8368/http://www.lupicia.com/magazine/2015/09/special.html

http://www.lupicia.com/magazine/2015/09/special.html

https://tea-note.net/uda-pussellawa/

https://tea-note.net/uda-pussellawa/

参考記事等


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