アフリカの紅茶の産地には一体何があるのか少し詳しく見てみよう

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

・アフリカの紅茶産地について興味がある人
・色んな紅茶を飲んでみたい人
・話しのネタが欲しい人等

オニギリス!

紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「アフリカの紅茶の産地には一体何があるのか少し詳しく見てみよう」という話です。

アフリカと言うとコーヒーのイメージが強い人が多いかもしれませんが、最近では紅茶の生産地としても名をはせるようになってきました。

今や、インドやスリランカに次ぐ存在となっておりその存在感を非常に増してきています。

今回はそんな紅茶界のダークホース的な存在であるアフリカの紅茶について見ていきたいと思う次第。

この記事は日本紅茶協会編『紅茶の大事典』を参考にしています。

なお、世界の紅茶産地を概観したい人はリンクからどうぞ。

では、ゆるりとおおくりします。

アフリカの紅茶生産の歴史を簡単に見てみよう

アフリカと言うとコーヒーのイメージが強い人は多いでしょうが、最近では紅茶に関してもアフリカは今や有力な産地を有しています。

アフリカで商業的な紅茶栽培が始まったのは20世紀にはいってからだといいますから、凄まじい追い上げと言えましょう。

20世紀において、イギリス資本によるプランテーションによって、アフリカの紅茶生産は第二次世界大戦以後急速に拡大したといいます。

その後、アフリカで各国の独立によって小規模の農園が増えており、例えばケニアでは政府機関の援助にもあって小規模農園の紅茶生産量はプランテ―ションに拮抗するまでになっているそうです。

アフリカの紅茶の品質的特徴として、水色が美しい赤色であることが多い事や適度な渋みがある事などがあげられる模様。

ちなみに、アフリカの2011年現在の紅茶生産量は56万9千トンで、製造方法に関してはほぼCTC法でごくわずかオーソドックス法を行う地域があるといった状況なんだそうです。

アフリカ紅茶の生産地とそれぞれの味等の特徴を概観してみよう

では、次にアフリカの紅茶の産地について具体的に見ていきたいと思います。

アフリカには以下4つの産地が存在している模様。

  • ケニア
  • ウガンダ
  • マラウイ
  • タンザニア

以下順次、それぞれの産地の地理的な条件や紅茶の味やクオリティーシーズン(旬)について見ていきましょう。

・ケニア

1902年にインドから初めて茶樹の苗木が持ち込まれたといわれ、それは現在も残っているそうです。

イギリス資本のプランテーションの本格的参入は1920年以降で、第二次大戦後急速に拡大。

1963年のケニアの独立以降は、アフリカ人による小規模農園が普及していきます。

この流れの中で、小規模農園の指導や管理を行う目的で「ケニア紅茶開発局」が設立。

現在は、小規模農園の生産量は全体の60%を超えるまでになっているそうです。

ケニアの地理的条件

ケニアの地理的条件
地理東アフリカの赤道直下に位置する。
栽培面積17万2,000ha 
収穫時期通年
製造方法ほぼCTC法
気候11~3月と5~9月の2回モンスーン(季節風)が訪れる。ケニア紅茶の生産地帯は、グレートリフトバレーの東西両側であり、赤色土で覆われた標高1500~2700mの高地。この地域では年降水量が1200~1400mmで、好天と降雨が交互に訪れる。

ケニア紅茶の味やクオリティーシーズン(旬)等

ケニア紅茶のクオリティーシーズンや茶葉の形状等については下表のとおり。

ケニアCTC PF1の傾向とケニア紅茶のクオリティーシーズン 
ケニア紅茶のクオリティーシーズン2~3月にかけて生産されるものは品質的に優れている
茶葉の外観やや黒みを帯びた褐色
水色暗褐色
適度にコクがある
香り適度な香味がある
おすすめの飲み方ミルクティー、ストレート

※PF1(ペコー・ファニングス・ワン)とはCTC製法によって作られた茶葉の大きさの区分。他にもPD(ペコー・ダスト)、D1(ダスト・ワン)、BP1(ブロークン・ペコー・ワン)等がある。茶葉の大きさはBP1>PF1>PD>D1である。

なお、味等を5を最高として数値化すると以下のようになる模様。

ケニアCTC PF1香りコク水色の濃さ渋み
 

・ウガンダ

1962年にイギリス連邦加盟国として独立。

茶産業は1960年の世界銀行による支援により本格的な栽培を開始していたものの、1970年に入ってからの内乱で休止にまで追い込まれています。

1980年代以降、EUによる支援などによって茶関係者が国内に戻ったこともあり、少しずつ回復。

今では生産量に関してはアフリカで三位にまでなっています。

ウガンダの地理的条件

ウガンダの地理的条件
地理中央アフリカ東部の内陸国。ビクトリア湖を挟んで東でケニア、南でタンザニアなどと接している。国内の平均標高は1100m。
気候赤道直下ではあるが、気候は場所によって違う。南部は雨期が多く北部は乾燥期が多い。

ウガンダ紅茶の味やクオリティーシーズン(旬)等

ウガンダ紅茶のクオリティーシーズンや茶葉の形状等については下表のとおり。

ウガンダ紅茶の傾向とクオリティーシーズン 
茶葉の外観やや明るい褐色
水色橙色~赤褐色
スッキリした飲み口
香りマイルド
おすすめの飲み方ミルクティー、ストレート

味等を5を最高として数値化すると以下のようになる模様。

ウガンダ香りコク水色の濃さ渋み
 

・マラウイ

マラウイでの紅茶栽培はアフリカ諸国の中で最も古く、1880年にムランジェで最初に栽培されたそうです。

この地は元々コーヒーの産地でしたが、害虫の発生により多大な損害を被った時期があったそうです。

その時期にスコットランドから布教に訪れてきた人物が茶の種子を提供してその茶の種子が成長したことによって紅茶栽培が始まったという話があるみたいですねえ。

現在では、紅茶はマラウイの有力な輸出品の一つとなっています。

マラウイの地理的条件

タンザニアの地理的条件
地理アフリカ南東部、アフリカ大地溝帯に位置する内陸国。国土の約5分の一が湖や川などの水地。
栽培面積2万3000ha 
収穫時期通年
製造方法LTP製法(CTC製法の変形とされる)
気候熱帯性だが、高地はひえびえとしてすずしい。熱帯モンスーンに属しており、年間降雨量は800~2000㎜、気温は夏で17~29度、冬は7~23度。栽培地の標高は400~1400m。

※LTP(Lawrie tea processor)製法とは、LTP製法とはCTC製法の一つで主にマラウイで用いられる製法である。シャフトにたくさんの茶葉を打叩くヘラと茶葉を切断するナイフが取り付けられた破砕式連続揉捻機を用いて紅茶を作る。

マラウイ紅茶の味やクオリティーシーズン(旬)等

マラウイ紅茶のクオリティーシーズンや茶葉の形状等については下表のとおり。

マラウイCTCの傾向とマラウイ紅茶のクオリティーシーズン 
マラウイ紅茶のクオリティーシーズン通年で栽培されるが12~4月が最も収穫量が多い。ただ、クオリティーシーズンは特になし。
茶葉の外観やや明るい褐色
水色鮮やかな真紅色
香り軽い爽やかな渋みがある
ソフトな飲み口
おすすめの飲み方ミルクティー、ストレートティー

なお、味等を5を最高として数値化すると以下のようになる模様。

マラウイCTC香りコク水色の濃さ渋み
 

・タンザニア

タンザニアに紅茶が紹介されたのは1902年の事だといいます。

そして、プランテーションの導入は1926年から。

1960年以降は、政府の援助もあり小規模農園の生産量が増加傾向にあります。

ただ現在、耕作面積の観点からみると小規模農園はプランテーションと拮抗しているものの、生産量ではプランテーションが約70%である模様。

タンザニアの地理的条件

タンザニアの地理的条件
地理中央アフリカの東部に位置し国土の東側でインド洋に面している。北東部にキリマンジャロ、北東部にビクトリア湖、西部にタンガニーカ湖がある。
栽培面積2万3000ha 
収穫時期通年
製造方法CTC製法
気候国土の大半はサバンナ気候に属する。ただし、南部と北部には高原地帯が広がっている。

タンザニア紅茶の味やクオリティーシーズン(旬)等

タンザニア紅茶のクオリティーシーズンや茶葉の形状等については下表のとおり。

タンザニアCTCの傾向とタンザニア紅茶のクオリティーシーズン 
タンザニア紅茶のクオリティーシーズン特になし
茶葉の外観暗褐色
水色やや濃い赤褐色
香りケニアCTCに似ているがややマイルド

なお、味等を5を最高として数値化すると以下のようになる模様。

タンザニアCTC香りコク水色の濃さ渋み
 

おわりに

この記事は「アフリカの紅茶の産地には一体何があるのか少し詳しく見てみよう」と題しておおくりしました。

中々アフリカの紅茶も奥が深そうですねえ。

これからますます品質が向上していくんでしょうなあ。

なかなかここ日本ではあまりお目にかからない気がするアフリカの紅茶ですが、積極的にどんな味や香りがするのか探求していきたいもんです。

では!

参考記事等

セイロンティーとはどんな紅茶?ゴールデンチップとシルバーチップ?

インド紅茶の種類と歴史について少し詳しく突っ込んでみよう。

シンプルに飲むのに飽きたら、紅茶の飲み方を工夫してみよう

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