今回は以下の様な方に向けておおくりします。
エルボーピッキングをする時に手首はつかわないのかについて気になる人
エルボーピッキングの正体について気になる人
話しのネタが欲しい人等
速弾き初心者の人
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「エルボーピッキングの正体」エルボーピッキングは発展途上のピッキングである」という話です。
今回はいわゆる「エルボーピッキング」と呼ばれるピッキングスタイルの正体について少し考察してまいりたいと思う次第。
ちまたの一部では、エルボーピッキングでは手首を使わないという意見が出回っております。
これに対してわたしは、「いや、それは違うと思うぞ!」と結構強い意志を持って主張したいです。
もし、本当にエルボーピッキングにおいて「手首をつかわない」のだとしたら、間違ってもスムーズなピッキングなんて出来ません。
いわゆるエルボーピッキングの使い手とされている初期のクリス=インペリテリさんだって、一見手首を全く使ってなさそうですが、間違いなく「手首も使っている」のです。
ちなみに、ギターのピッキング速度をBPM300の16分以上の速さにしたい人は、よかったらわたしのnoteを参考にしてみてくださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
いわゆるエルボーピッキングの正体は、「発展途上のピッキング」
わたしは、ピッキングは腕全体を使用して行うものだと確信を持っております。
そのため、「いわゆるエルボーピッキング(人によっては「腕振りピッキング」と呼ぶ)」とは、発展途上のピッキングです。
どうやら、エルボーピッキングは、一般に「上腕二頭筋や前腕の筋肉を意識し筋肉の反射を利用して、肘を支点として行うピッキング」とされているようです。
この定義だけ見ると、「じゃあ、別に手首は使わなくていいんですね!」と言いたくなるものですが、それは違うんですね。
そもそも、ピッキング、つまり「弦をピックにより弾く」という行為の根本には、少なくとも以前の「オルタネイトピッキング」についての記事で述べた「手首の4動作と肘の2動作」が存在しております。
そのため、「私はエルボーピッキングを使っている」と認識している当人は、手首の4動作を自分が使用していることに気が付いていないか、単に手首の4動作がうまく使えていないだけだという話です。
私が勝手に推測しているだけですが、いわゆるエルボーピッキングをしている人達は、以下の原因でピッキングスタイルがエルボーピッキングになってしまっているのだと思ってます。
・手首と肘の6動作がスムーズではない、ないし極端に苦手な動作がある(ピッキングに必要な動作は、本当はあと5種類あると個人的に思っている)
・筋肉の反射の水準が単に低い
いわゆるエルボーピッキングの使い手達は、肘を支点として手首をやや固めピックを弦に振り下ろすように弾いているようですが、私がエルボーピッキングの使い手たちをネットを中心に見た感じでは、ピックと弦が接触したときの衝撃を手首が受け止めた際に手首が最低限の回転運動はしているように見えます。
しかし、手首の動きは「あくまで最低限」なので、もっと手首の回転を鍛えた方がよさそうな気がする次第。
ピッキングについて本当に詳しく知りたい人は、わたしのノートをご覧くだされ。
エルボーピッキングをずっとしているとケガをするリスクが爆上がりする
ここまで見てきたように、エルボーピッキングは発展途上のピッキングと言えます。
きっとここでエルボーピッキングの推奨者は、「発展途上でも速ければいいじゃん」というでしょう。
しかし、4スタンス理論でも言われているように「無理なく自然に体の法則にのっとってできる動作でこそ真のパフォーマンスが発揮される」のです。
エルボーピッキングは、言ってみればピッキングに必要な腕の動作のうちの複数が不全を起こしている状態と言えます。
もし、不全な動作があってもピッキングを無理に行おうとするなら、そのしわ寄せが他の動作をつかさどる筋や筋肉、神経系に及ぶでしょう。
例えば、古武術などに用いられている技術にみられるように、人間の体はうまく使えばかなり重いものを持ち上げられます。
重いものを運ぶにも相応の運び方があるというわけです。
しかし、もし間違った運び方をすれば本来運べるはずの重量が運べないどころか無理がたたって体を壊すことになるでしょう。
また、人間には筋肉という強い武器がありますが、この筋肉がさらに事態を厄介にしています。
無理のある動作を続けていると、その動作を行う中で「当該動作に本来なら不要な部分の筋肉が発達」し、その筋肉の発達のために正しい効率的な体の動きができなくなってしまうという危険性があるのです。
人体は、筋肉のおかげで無理のある動作をしても、ある程度はそれなりに対応できるようになっているとはいえ、「本来は望ましくない動作方法」をとっていたなら、その弊害はいずれ体に何らかの形で返ってくるでしょう。
これが行ってみれば、俗にいう「悪い癖がつく」とか「なぜかギターを弾いているとケガが絶えない」といった状態と言えるでしょう。
そのため、「エルボーピッキング」は、出音という点からいえば正解になることもあれど、「身体の使い方や体への負担、効率性、精度」等といった点からは著しく不正解となるでしょう。
エルボーピッキングを修正せずに弾き続ければ、無理がたたったらケガをするでしょうし、本来なら出せるはずのピッキング速度も出さなくなってしまうと思うのです。
そういった事を考慮すると、「エルボーピッキングなんて進んでやる必要はない」と言えます。
エルボーピッキングをしている人は、すぐにでも自身のオルタネイトピッキングの仕方を見直すべきだと思うのです。
おわりに
この記事は「「エルボーピッキングの正体」エルボーピッキングは発展途上のピッキングである」と題しておおくりしました。
エルボーピッキングは、発展途上のピッキングです。
中にはエルボーピッキングを「速く弾けるんだからいいじゃないか!なんかパワーのある音も出るしさ」と推奨する人がいますが、確かに音楽的には正解だと思います。
そりゃあ、出音が全てですもんね。
ただ、体の使い方やパフォーマンスの最大化といった点からは不正解です。
エルボーピッキングには、本来なら出せるはずのトップスピードが発揮できないとかピッキングの精度の低下、故障のリスクの上昇といった様々な問題があると思う次第。
エルボーピッキングをしていることに自覚があるのなら、すぐに自信のピッキングを見直した方がいいと思います。
では!
参考記事等
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