今回は以下の様な方に向けておおくりします。
ギターが上手くなるのに手の大きさはどれくらい必要なのか気になる人
手が小さくて悩んでいるギタリスト
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ギターの上手さと手の大きさはほぼ無関係な件」という話です。
「手が小さいとギターが上手くならないのではないか?」と自身の手の小ささを心配するギタリストは、世の中に非常にたくさんいます。
でも、安心してほしいのです。
「ギターの上手さと手の大きさは必ずしも比例しない」んですよね。
なんなら、関係ないとすら言ってしまってもいいレベルです。
事実、手が小さくても卓越した演奏技術を有している天才的ギタリストは沢山いるからなんですね。
なので、「手が小さいからギターが上手くなれない」というのは悪い意味での思い込みです。
むしろ、手の大きさそれ自体よりも「フォームや関節の使い方、関節の柔軟性の方が大事」だと思うんですよ。
ただ、自分が手の大きさで困っている理由がよくわからないという人は、一度プロにレッスンで見てもらうといいでしょう。
自分では気が付かなかった問題点に気が付くかもしれません。
では、ゆるりとおおくりします。
手の大きさはギターの上手さとほとんど関係ない!
まず、最初に最初に言っておきますが、「ギターの上手さと手の大きさはほとんど関係がない」です。
確かに、手が大きいとギターを弾くうえで非常に有利なのは間違いありません。
その事実は認めざるを得ませんが、「手が小さくてもうまいギタリストも沢山いる」と言う事は忘れてはいけません。
手が小さくてもうまいギタリストには、例えば以下のような面々がいます。
・マイケルロメオ
・村治香織
・藤岡幹大
・渡辺香津美
・サトリアーニ
・ランディ・ローズ
いずれも、ギターの名手ぞろいです。
なお、個人的に藤岡幹大さんやマイケルロメオさんをみていると「ああ、技巧派ギタリストに手の大きさなんて関係ないんだな」と痛感させられてしまいます。
是非とも、ユーチューブでお二人の演奏を見ていただきたいのですが、お二方とももうただただ呆然とするような次元の演奏をしていますよ。
それに最近では、子供でも大人顔負けのギタリストであるリーサーXさんやKeiji by ZEROさん等がいますからね。
「手が小さいからギターが上手くなりません」なんてのは、もはやただの言い訳でしかないという話です。
日本人の平均的な手の大きさってどのくらいか?
ここまで、「ギターの上手さと手の大きさはほとんど関係ない」と言ってきましたし、それは紛れもない事実でしょう。
しかし、それはそれとして、「そもそも自分の手は一般的に見て小さい方なのか?」という疑問はあると思います。
そこで、ここで「日本人の手の大きさの平均」を少し確認してみるとしましょう。
産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センターによる18歳~64歳までの男女530名(男:327名、女:203名)を対象とした調査によると、「指の長さ」と「手の長さ」についてはそれぞれ以下のような結果であったといいます。
※この調査では、「指の長さ」は、「各指の先端から付け根のしわまでの長さ」であり、「手の長さ」とは「一番長い指の先端から手首のしわまでの長さ」と定義されている。
指の種類 | 男性 | 女性 | 男女平均 |
親指 | 60.8㎜ | 56.0㎜ | 59.0㎜ |
人差し指 | 71.3㎜ | 66.5㎜ | 69.5㎜ |
中指 | 79.5㎜ | 74.1㎜ | 77.4㎜ |
薬指 | 74.5㎜ | 69.2㎜ | 72.5㎜ |
小指 | 59.0㎜ | 54.5㎜ | 57.3㎜ |
手の長さ | |
男性 | 183.4㎜ |
女性 | 169.3㎜ |
男女平均 | 178.0㎜ |
ちなみに、参考程度にわたし自身の手の大きさと指の長さについても掲載しておきます。
・「おにぎりの中の人の手の大きさ」:201.0㎜
・「おにぎりの中の人の指の長さ(手のひら側から図った長さ)」
指の種類 | 指の長さ |
親指 | 6.1㎜ |
人差し指 | 7.5㎜ |
中指 | 8.6㎜ |
薬指 | 8.0㎜ |
小指 | 6.4㎜ |
そして、親指から小指までを全力で伸ばすと今のところ22.5センチですが、なんとなくもう少し頑張れば伸びそうです。
まあ、平均より少しだけ大きめですがあんまり変わりませんねえ。
正直もっと、大きいとよかったなあ、、、とは思いますわな。
まあ、特にギター弾くうえで支障はないので、別に気にする必要ないですけどもやっぱ欲は出ますよね。
手の大きさよりも柔軟性やフォーム、関節の使い方の方がもっと大事
手の大きさはギターの上手さとそれほど関係がないですが、それ以上に演奏するうえで重要な要素として個人的に以下のようなものがあると思っています。
- 手の関節の柔軟性
- フォーム
- 瞬発力
以下順次補足していきます。
・手の関節の柔軟性
ギターの演奏においては、手の大きさ以上に指を含む手全体の関節の柔軟性が非常に重要だと思います。
仮に手自体が大きかったとしても、手の関節が固すぎれば細かな動作ができず複雑な運指に対応できません。
また、大きくとも柔軟性に欠けているとなると、一弦上で「12-15-19」を押さえるようなストレッチフレーズにも対応できない可能性があります。
ちなみに、手の広げる方向に関して多くの人は、「横に開く」と思っていますが、これは間違いで「本当は縦に開く」んですね。
試しに、ギターで今の自分の限界までストレッチした運指(例:1(人)-4(中)-6(小))をした状態でそのまま左手を外してみてください。
左手は、どうなっているでしょうか?
きっと、あなたの左手の指は横ではなく縦に広がっているはずです。
ストレッチフレーズにおいて、「指は横に広げるもの」だと思っている人は、参考にしてみてくださいな。
※また、手の指は中指を起点として広がったり(外転)閉じたり(内転)をするという構造上の特徴があるとされるため、中指の位置を意識したうえでフレット上に指を展開するのも効果的かもしれない。
そして、個人的に、ストレッチフレーズを弾こうとして努力するうちに徐々に指の届く範囲は拡大していくと思うのでどんどんトライしてみましょう!!
※とはいえ、ケガしない程度にとどめたい。なお、指の柔軟性を増すためのストレッチに関しては以下の記事が参考になるかと。
参考
なお、わたしの現在のストレッチの限界に関して触れておくと、わたしの手自体は上述のように平均より少し大きい程度でしかありませんが、これまでストレッチ系のフレーズをなんとか弾こうとしてきたおかげで今ではそこそこ開くようになってきてまだ大分鈍いけども成長中です。
具体的に言うと、6弦上で1フレットに一指し指を置いた場合に小指が7フレット後半程度、同弦上2フレットに人差し指を置いた場合は9フレット程度、一弦上なら12~24フレットまで届いて音が出だせる程度には拡張しました。
※気のせいかもしれないが、左手の指の方が全体的にやや長い気がする(親指の除く)。
ただ、もっと広がるようにしたいので今後も挑戦は続けていくつもりです。
一応、目下の目標は1~8フレット、11~24フレットで発音できるようにすることですねえ。
特に、現在11~24フレットに関してはギリギリ届いているけど音は出ない状態なので、早く音が出せるようにしたいものです。

・フォーム
ストレッチフレーズが苦手な人は、「そもそも左手の自由が利かないフォームをとっている」可能性があります。
ストレッチフレーズが弾きにくいと思っている人は、ギターのフォームに関して以下の4点を見直してみるといいと思う次第。
・親指をネックの上に出さない(ネック裏についていいのは親指だけ)
・左手の肘をネックよりも下に位置させる
・ギターを置く脚を左脚にする
・左手の肘をネック側に入れる
おそらくこの4点に気をつけると、そこそこ指の届く範囲が拡大するはずです。
特に、わたしは上記2番目の「ギターを置く脚を左脚にする」のがストレッチフレーズを攻略するうえで一番重要だと思っています。
わたしは歴2年くらいまでは多くの人のように右脚にギターを置いて弾いていたのですが、ある日たまたまギターを左脚において弾いたところびっくりするほど左手の運指が楽になるのを感じたんですね。
それ以来ずっとギターは左脚に置くようにしています。
ただ、それに反して右手がやや弾きにくくなったような気はしますねえ。
まあ、誤差の様な気がしますが。
おわりに
この記事は「ギターの上手さと手の大きさはほぼ無関係な件」と題しておおくりしました。
手が小さくてもギターはうまくなりますし、それを裏付けるように手の小さいギターの名手は世の中に沢山います。
手の大きさよりも、手の柔軟性を高めたりフォームを見直したりしてみるといいです。
まあ、ストレッチはひたすら訓練ですなあ。
中々指が広がんなくて、キッツいけどねえ、、、。
ちなみに、「どうしても指が広がらないねん!!」という人は、無理に広げようとするよりも「手をすばやく移動させる事」を強く意識した方が腱鞘炎にならなくていいのかもしれません。
では!
参考記事等
オンラインギターレッスンならThe Pocket がおすすめ。評判についても調べてみた
ギターの速弾きに適した左手を作るために必要な事について考えてみる
「速弾きの符割」速弾きでたまに見かける32分音符等複雑な連符の謎
参考
https://www.airc.aist.go.jp/dhrt/hand/index.html
https://www.igaku-shoin.co.jp/seigo/201403_04.pdf

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