ギターの電動ドリル奏法を人力で再現する事はできるのか問題について

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

電動ドリル奏法について気になる人

話しのネタが欲しい人等

紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「ギターの電動ドリル奏法を人力で再現する事はできるのか問題について」という話です。

今回は速引きに傾倒したことがあるギタリストなら一度は聞いたことがあるであろう「電動ドリル奏法」について扱ってみようかと思う次第。

結論から言うと、「電動ドリル奏法を人力で再現するのは無理」なんですが、条件付きでなら可能です。

理論上の話ではありますが、ポールギルバート式の電動ドリル奏法を人力で実現しようと思ったら最低でもbpm750の16分でトレモロができれば可能だと思います。

では、ゆるりとおおくりします。

ピッキング速度のすべてをそこに置いてきた!!!

BPM300

速弾きを志向するギタリストなら憧れや畏怖をもって感じる速度。

この速度に右手のピッキングですら到達しているギタリストはそう多くはありません。

それがbpm300。

オニギリ
現代速弾きシーンのステータス的速度やね

なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。

右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります

それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題

「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。

というのも、ピッキング速度の向上により

「自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです

オニギリ
物理的に可能な気になると頑張れそう!!

また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。

自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。

オニギリ
余力あってこそ細かいとこに気が行くって感じ

しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?

実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。

そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。

オニギリ
最初からそこそこ速かったというと、「才能」と思うかもしれんけど、そんな単純な話ちゃう。それなりに理由があんねん。

ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。

電動ドリル奏法って何なのか改めて確認

エレキギターにおける電動ドリルを使った奏法(以下ドリル奏法とする)は、速弾きフリーク達がよく知っているあのギターヒーローのポールギルバートさんが開発したものです。

このドリル奏法が使用された曲として有名なものは、やはり何といってもMr.Bigの『Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)(以下ダディブラとする)』でしょう。

ダディブラは曲の冒頭からもうすでに電動ドリルのモーター音がしているので、電動ドリル使う気満々なのが伝わってきます。

なお、ドリル奏法に使用されているドリルは、日本の電動工具メーカーMakita(マキタ)社製のもの。

ポールさんがドリル奏法でマキタ社製のドリルを使用したことがきっかけとなり、なんと92年のツアーにおいて大きなマキタ製の電動ドリルの絵と、ブランド・ロゴが設置されたステージ・セットが公開されるなんて珍事があったとか。

マキタ社Mr.Bigのスポンサーとして活躍しているような構図というわけですな。

それもあってか、Mr. Bigはマキタへの返礼として「I Love You Japan 」という楽曲を作っているのです。

Mr. Bigのベーシストであるビリーシーンさんによると、「I Love You Japan 」は「マキタの社員のために作った曲」なんだとか。

何という、、、、マキタ愛www

ただ、当時ポールさんが使用していたマキタ社製ドリルは現在廃盤となり後継機の回転数が変わった事で、楽曲のテンポに合わなくなってしまったので使わなくなってしまったそうな。

んー、なんか残念。

そして、ポールさんが電動ドリル奏法を開発した後は、Eddy Van HalenさんやB’zの松本孝弘さんが、曲中で電動ドリルのモーター音をピックアップに拾わせるなどしている模様。

※Eddy Van Halen氏は、「Poundcake」という曲のイントロで、またB’zの松本孝弘氏は「裸足の女神」のギターソロ終盤にてそれぞれ電動ドリルを使用している。

※ドリル奏法には、「ドリルの先端にピックをつけて実際に弦を弾く方法」と「ドリルのモーター音をピックアップに拾わせる方法」の2種類がある。

ちなみにこのドリル奏法について、ユーチューブで検索をかけっところ、非常に分かりやすい動画を見つけたのでシェアしたいと思います。

非常に分かりやすいです。

電動ドリル奏法に使われていたドリルマキタ社のD6162DW

ネット上をいろいろと調べてみたところ、ポールギルバートさんが使用していたマキタ社製の電動ドリルはマキタ社製の型式「D6162DW」というモデルだそうです。

このD6162DWというモデルは現在廃盤であるため、その回転数やボルト数に関しては残念ながら全く分かりません。

ちなみに2022年現在、マキタ社製の電動ドリルで一番回転数の多いモデルはFS600DRGであり、その回転数は毎分6000回転です。

ただ、ポールさんが現行のマキタ社製ドリルを使用しなくなった理由である「回転数が変わって楽曲に合わなくなった」という部分はD6162DWの回転数を推測するヒントとなりますね。

ポールさんの曲は、教則的なかっちりした符割の曲が多いですし、ダディブラもその流れの中にあります。

ダディブラのBPMは180でギターソロは16分音符で一拍当たり4つの音を基本に構成されていますので、ドリル奏法でもそのリズムとの整合性を考えていたはずです。

また、また、ポールさんはドリルの先端に、おにぎり型の典型的な形状である角が3つあるピックをドリルの先端に付けて演奏していたので一回転当たり3音が出る計算になります。

そのため、ドリルの演奏時の回転数は6連や12連といった偶数連符になる回転数にする必要がありますな。

BPM180の6連、12連、18連、、、とした場合の毎分の音数、ポールさん流のドリル奏法でその音数を出すために必要なドリルの回転数を試しに具体的に出して見ると以下の通り。

BPM180での符割毎分の音数ポール式ドリル奏法の場合に必要なドリルの回転数
6連1080360
12連2160720
18連32401080
24連43201440
30連54001800
36連64802160
42連75602520
48連86402880
54連97203240

ふむ、、、なんかもうわけわかんなくなってきましたねえ、、、。

せめて、ダディブラの収録されたアルバム「Lean Into It」が発売された1991年時点で日本で出回っていた電動ドリルの回転数の平均がわかればまだ推測できるんですがねえ、、、。

電動ドリル奏法の再現に必要なBPMの最低ラインを割り出してみよう

さて、マキタ社製の電動ドリルD6162DWの回転数については結局推測すらできなかったわけですが、最後に

「人力でドリル奏法を再現するためにはどれくらいの速度があればいいのか」

について少し考えてみたいと思う次第。

以下のサイトを見る限り、電動ドリルの回転数に関して、低速は1000毎分回転以下で高速回転は4000毎分回転以上とされているようです。

参考

https://www3.roymall.jp/shop/e/ed-drill/

そのため、ポールさん流のドリル奏法をするとすれば、1000×3=3000音/分を出す必要があるので最低でもBPM750の16分が弾ければいいという話になるでしょう。

んー、結構しんどいですなあ。

bpm750のフルピッキングとなると、大体以下くらいの速さかと思います。

集中力が切れるとすぐに弦を空振りするような速度ですよね。

まあ、bpm800付近ともなると仕方ないですな。

正直、人力で電動ドリル並みの速度をだすことに意味なんてないのですが、まあ電動ドリルはケガをする危険性もあるんで自力でできるのが一番ですよねえ。

知らんけど。

おわりに

この記事は「ギターの電動ドリル奏法を人力で再現する事はできるのか問題について」と題しておおくりしました。

ポールさん式のドリル奏法をもし人力で実現しようとするなら、最低でもBPM750の16分が弾けないといけないという話になりそうです。

ですが、、、正直、そんな速くして何するんだって話ですよねえ、、、。

何かしょうもない事に一記事費やしてしまった感がすごくしますねw

まあ、たまにはこんな変な記事書いてもいいでしょ。

なお、ギターの基礎が心配な人はドリル奏法うんぬんよりも、一旦プロの指導の下で起訴を確認した方が上達が早いと思います。

実際、プロの人に見てもらって、自分のピッキングフォームや弾き方の良しあしをきちんと把握して直した方が結果的に速くなるものです。

ギタースクールのポケットオンラインならすべてオンラインで完結するほどの手軽さですので、まずは無料レッスンを受けてみるのがいいかもですな。

では!

参考記事等

オンラインギターレッスンならThe Pocket がおすすめ。評判についても調べてみた

メタラーがよくやってるメロイックサイン(コルナ)の意味は何?

「ジェント系」個人的におすすめなテクニカルギターインスト、アーティスト

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「ギターの基礎練習」個人的に毎日やってるギターの基礎練習まとめてみた

「ギターの独学は無理?」ギターの独学が難しい理由

参考

マキタ ドリルドライバーの選び方・おすすめ機種を全シリーズ徹底解説【2022年版】

https://www.makita.co.jp/product/li_ion/index18v.html


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右手のピッキングの速さがなかなか上がらない人注目!

あなたは、「もっと、右手のピッキング速度が上がってくれたらいいのになあ、、、」等とお悩みだったりしませんか?

右手のピッキング速度が上がれば、様々なジャンルの曲が弾けるようになりギターで多彩な表現が可能になります。

メタルにハードコアにジャズにJpop、、、、様々なジャンルに幅広く対応できる可能性が出てきますよね。

いろんなジャンルに対応できるようになれば、ギターが非常に楽しくなります。

そして、単純に右手の対応できる速度の限界が向上すれば、それだけで「どんな曲も何とか頑張ればそれなりに弾けそう」な気もしてきますよね。

「右手のピッキング速度は根拠のない強い自信」をギタリストに与えてくれます。

例えば、右手のピッキング速度がBPM140の16分音符くらいの速度までしか出ない人は、その時点ではBPM250の16分音符のフルピッキングフレーズが出てくる曲を原曲通りにひききることは不可能です。

もし原曲に忠実に弾こうと思うのなら、最低でもBPM250の16音符の速度に右手のピッキング速度が追い付かねばどうしようもありません。

どうしても弾きたいとなれば、苦肉の策としてレガートやスウィープに逃げることになりますが、、、やはりフルピッキングとレガート等では音の質感がまるで違います。

それに、「フルピッキングで弾けないから代替案をとった」なんて話になるとシンプルに「悔しい!」ものです。

何というか、「曲に負けた」みたいな感じすらしてきます。

しかし、あなたの右手のピッキングの限界速度が「BPM400の16分音符」であったならどうでしょうか?

右手のピッキングの限界速度が「BPM400の16分音符」もあれば、BPM250の16分音符等物理的には造作もないはずです。

https://soundcloud.com/user-386461280/7a1?utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

高速フルピッキングができると、いろんな曲が弾ける可能性ができます。

わたしは、プロギタリストではないのでギター自体はうまくありません。

しかし、「右手のピッキング速度」に関してだけは向上させるべくそれなりに長い事腐心してきてそれなりの速度を出せるようになりました。

以下のノートに「私がこれまでピッキング速度を上昇させるためにやった全ての練習方法」を記したので、「自分のピッキングの上限を引き上げてギターをもっと楽しみたい!」という人は、以下のノートを参考にして自分のピッキング速度の限界を超えてみてください。

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